実際に容量アップを実施してみます。
WEBで検索すると
HDL-XRからHDDを抜き出し、HDDをコピーして・・・
領域を拡張して・・・
ま、確かに成功するでしょうけど時間ばかりかかります。
HDDコピーは容量にもよりますが2TBくらいのHDDをコピーするとなると
それも4台もコピーするとそれだけで10時間以上もかかってしまうのでは?
今回検証するのは、もっと短時間で容量アップ可能です。
尚、この方法は、データが全て消去されます。
データがある場合は必ず、データのバックアップを取ったうえで実施してください。消えちゃいますよ!
今回の検証環境と必要な物などを記載します。
- 機種:HDL-XR
- バージョン:2.08
- RAID:0 (RAID0で実施したほうが短時間で終了します)
- 容量アップ前HDD:250GB × 4台
- 必要ツール:USB-SATA変換(HDD領域拡大用)
プラスドライバー(HDD交換用) - 交換用HDD:エラー状態にないHDD 4台
今回は2TB(3本しかなったので1本は3TBで代用)
注意事項を記載します。
- しつこいようですがデータのバックアップを必ず実施してください。
全てのデータが消去されます。 - 交換するHDDは同じモデル、容量が好ましいですが違う容量でも
実施可能です。容量は、4台中の一番小さいHDD容量となります。 - 交換するHDDはエラーの無いHDDをご利用ください。
立ち上がらなくなる可能性があります。 - HDDの領域拡張の手順では対象HDDを必ず確認ください。
PC側のHDDを操作してしまう恐れがあります。 - 今回の検証結果と同じことを実施しても実施する環境などで失敗するかもしれません。NASやPCなどに障害が発生したとしても自己責任でお試しください。当方は、一切の責任を負うことができません。
大まかな手順を記載します、
次回実際に容量アップを行ってみます。
- HDD交換の実施
電源OFF状態からスタートします。
正常起動しているHDL-XRの内1台のHDDを容量の大きなHDDへと交換する。この時、交換するHDDの容量が違うものを使用する場合、一番小さなHDDを取り付ける。 - RAID再構築の実施
HDL-XRの電源を入れ、管理画面に入ると、RAID破壊状態になっているので、RAID再設定(再フォーマット)を実施する。
RAIDの再構築が正常に完了したら電源をOFFする。 - HDD領域拡張
HDL-XRから一度セットした、交換用HDDを取り外し、PCに接続する。
USB-SATA変換または、SATAに直接接続する。
PCに取り付けたHDDが認識されると、フォーマットを促すメッセージが表示されるが絶対にフォーマットは行わない。
Windowsの場合、”ディスクの管理”を開くとHDDが表示されるので対象のHDDを選択し、未使用領域のすぐ隣の領域を最大まで拡張する。
※この時、ドライブを絶対に間違わないようよく確認してください。 - HDD起動確認
領域拡張を実施した、HDDをHDL-XRに再セットし、残り3台のHDDも交換用HDDへ交換します。
正しくセットで来たら、電源ONします。
ここで起動できない場合、1からやり直します。 - RAID再構築の実施
RAID破壊状態になっているので、もう一度RAID再構築を実施します。
再構築が完了したら必ず再起動を実施し、再構築が正しく成功しているか確認してください。
後はご自身の使い方に合わせRAIDを再設定します。
次回からは、実際の管理画面などで実機で試してみます。